歯を食いしばって読んだ。涙が止まらなかった。
読者からのメールより
婚約者をおいて、私は余命短い元恋人のもとへ……
すばる文学賞作家が描く、究極の恋愛小説
解説・島田雅彦
在宅医療の医師・藤原真紀(ふじわらまき)の前に、元恋人の倉橋克秀(くらはしかつひで)が7年ぶりに現われた。ピアニストとして海外留学するため姿を消した彼がなぜ? 真紀には婚約者がいたが、かつて心の傷を唯ひとり共有できた克秀の出現に、心を惑わせる。やがて、克秀は余命三ヶ月の末期癌(がん)であることが発覚。悪化する病状に、真紀は彼の部屋を訪れた…。すばる文学賞作家が描く、感動の恋愛長編!