50万人が涙した映画は、この小説から生まれた。
余命わずかと告げられたベリンダ、23歳。家族は失業中の夫と幼い子どもたち。
小雪さん絶賛!
正直に言うと、この本は私にとって特別な一冊になった。なぜなら、「いま」全力を尽くすこと、それがなかったら「明日」の自分はないことを、いつも思い出させてくれるから。
小雪さん
私はナンシー・キンケイドの話を「愛する」。彼女は、愛の複雑さと、愛というものの混乱、胸はりさける思い、思い通りにいかない性質を、すぐれた視点で目撃する。彼女を称えるコーラスの中に、私の名前も入れてほしい。
リチャード・ボーシュ(作家)
余命わずかと告げられたベリンダ、23歳。家族は失業中の夫と幼い子どもたち。
最後に彼女・ベリンダは、愛する家族に向けてメッセージをカセットテープに残した……。
ヴァージル(夫)へ
私のこと、もう忘れちゃったわよね。
でも、忘れちゃっても、「そう、忘れたよ」なんて言わないでよね……。
ペニー(長女)へ
きっと、とってもかわいくなってるわね。
いろんなことは、パパに説明してもらってね。
パパは話したがらないだろうけど、でも聞き続けて。
知らないふりをしてても、パパは知ってるんだから。
もしパパに新しい奥さんがいるなら、その人に聞いてみて……。
彼女は「死ぬまでにしたいこと」のリストを作った……
・もう一度洗礼を受ける
・次にシアーズに写真家が来るときに、自分の写真を撮ってもらう(みんなに焼き増ししたものをあげる)
・最低でも3人、ほかの人と愛し合う
(どんなものか見てみるためだけ)
・ヴァージルに彼女を見つける
・子供たちのために、みんなが21歳になる分までの誕生日のメッセージを、テープに録音する
・毎日、子供たちにアイ・ラブ・ユーを言う
・好きなだけ煙草を吸って、お酒を飲む
・好きなだけ乱暴な言葉でののしる
・言いたかったら、本当のことを言う
・10ポンドやせて、もっといいヘアスタイルにする