佐伯泰英、最新刊
悪松(わるまつ)、再び放浪の旅へ!
水戸光圀(みとみつくに)公の影警護から一転、再び流浪(るろう)の身となった大安寺一松(だいあんじいちまつ)。「秘剣雪割り」を編み出した箱根弾正(はこねだんじょう)ヶ原(はら)に立ち寄り、亡き剣の師・愛甲喜平太(あいこうきへいた)の菩提(ぼだい)を弔(とむら)う。その山中にて、一松は北条(ほうじょう)家の末裔(まつえい)を名乗る若い女と邂逅(かいこう)した。導かれた先は驚くべき事に、秀吉によって滅ぼされた一族が再興を賭ける「隠れ里」であった。一松を罠(わな)に陥(おとしい)れようとする妖(あや)しき女の狙いとは!?