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安楽死を選んだ日本人女性の「心の日記」
美しいままで
ウツクシイママデ
著者名 ネーダーコールン靖子 解説・編/秋岡 史
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 4396410123
判型/頁 四六判ハード/256頁
価格 1,760円(税込)
発売日 2001/07/13

衝撃を受けるとともに、深い感銘を覚えた――渡辺淳一氏

どっちみち、もう長くは生きられないようです。
全員に覚悟がせまられています。
苦しみを持たずに逝きたいのが、
私の望みなのでオランダではこの点は可能です。
ぎりぎりまで生きようとさえしなければね。
私の希望は、心が迷わないうちに、冷静なうちに、早く逝くことです。
――ネーダーコールン靖子――

日本人で、自ら安楽死を求めて実行された例が、オランダに在住していた、五十二歳の女性であったことに、衝撃を受けるとともに、深い感銘を覚えた。もし不幸にして不治の病いになり、苦痛が激しいとき、人間らしい終焉を迎えたいと願うのは、誰しも同じことである。だが現在、日本ではこの種のことは正式には認められず、ごく一部で、それらしいことが暗黙のうちにおこなわれているいるのが、実情である。この書は、そうした日本人的な曖昧な精神風土に一石を投じるとともに、個人の尊厳、そして美しく生きるということについて、改めて深く考えさせてくれる。――渡辺淳一氏(作家)