イラク、自衛隊、集団的自衛権、北朝鮮、尖閣諸島…
この現実と論理を知らずして戦争は防げない!
<「善悪」や「良心」レベルで戦争は論じられない>
戦争は政治の継続であり、外交の一手段である。だから国家はそのための戦略と戦術を設計する。だが戦略的思考の乏しい日本人は、戦争を「善悪」や「個人の良心」レベルでしか考えられない。在韓米軍の撤退、中国の台湾侵攻、さらに日本の核武装まで想定される今、「戦争を設計する」という発想こそ不可欠なのだ。――先駆的戦争論、ここに甦る!
<「平和主義者が戦争を惹(ひ)き起こす」という逆説>
●第一次大戦の教訓が教える「平和な時が、いちばん危ない」
●国際関係でモノを言う「軍事的実力」と「バランス・オブ・パワー」とは
●債権大国・日本は、実は戦争の危険に包まれている
●「戦争目的無視、戦略思想なし」の大本営が敗戦を招いた
●「専守防衛」が日本の周囲に“真空地帯”を生む
●すでに「新しい戦争」が始まっている