日中関係がうまくいかないのは、
今に始まったことではなかった。
その原因は、どこにあるのか?
幻の名著、初の単行本化
日中国交回復に国を挙げて沸きかえった三〇年前、その陰で一片の声明によって反古(ほご)にされた、台湾との日華平和条約。「感情が条約に優先する」この国の風潮に対する疑問と憤りに駆られた著者がものした連載原稿を始めて単行本化。
今に限らず、古くから常にぎくしゃくしてきた日中関係について、日本側の問題点を、足利義満、秀吉、竹内式部(たけうちしきぶ)、新井白石、平田篤胤(ひらたあつたね)、西郷隆盛らを通して、歴史的に考察する。