物質文明が行きづまり、“本物の民主主義”が再構築されなければならない時がきた。
“利己的であることが人間の真実である”という奇妙な個人主義、“自我”という観念に異常に執着し、家族・国・民族などの伝統体を軽視する“イデオロギー化した個人主義”は捨てなければならない。
「没我」のチームワークこそ創造的活動の原点であり、そういう文化を備えた日本にこそ、本物の民主主義を生む素地がある。
――民主的・効率的な問題解決の方法論「KJ法」を創始した日本を代表する思想家が、近代文明を考察し、新たなる文明の原理を提言した画期的大著。