「銀の人生」三つの功徳(@くどく)――(1)肩肘(@かたひじ)をはらなくてすむので長続きできる(2)しっとり充足した気質になるのでまわりの人から大事にされる(3)年輪を重ねるごとに、人間としてのいい味を出せるようになる――ここが肝心な点だが、「銀」=「地味」、ではない。そこに艶が生じたとき、「銀」は「金」を超える値打ちをきっと持つようになるだろう。(「まえがき」より)
〔本書の主な内容〕●美しい記念切手を買って手紙を出そう ●結婚式のスピーチは,ハッピーな話だけにしない ●Eメールと対極にある万年筆が心に水をやる ●新聞は自分の関心事だけを丁寧に読む ●夫婦は「一心同体」ではなく,「二心二体」である ●善意とは「からだを小さくすること」 ●読書は1,2行を脳裡に刻めばそれでいい ●シミ,シワ,ハゲ。老いは小さな死の練習をしている ●鳥の声に,「自分はこれほど人を感動させたことがあったか」 ●自分でお茶を点てて客をもてなそう●「忍ぶ恋」が味わい深いものになってきた