日本経済はどこまで堕ちてゆくのか
「日本の景気はもうすぐ回復する−」この二年間、政治をはじめ、有名なエコノミストや経済学者たちは口をそろえて、このように主張してきた。しかし、「景気回復、不況脱出」を実感している国民はいない。そして、それを証明する根拠ある数字はない。世界では「日本の財政は破綻している」というのが、公然の事実である。日本経済はもっと悪くなる、こう考えなければならない。その理由は、「そごう問題」で明らかになったリップルウッド(外資)による奇妙な「長銀買収」にも根を張っているし、60兆円もの公的資金を注ぎ込むとしながら、経済活動がいっこうに活発にならない不可解な実態にも関係する。本書では、こうした日本経済の実態を赤裸にし、その”謎”を解いていく。