“目から鱗”の井沢史観が解き明かす、森さんでも総理になれた日本という国の謎! 日本史をさかのぼり、そのルーツをたどる!
目から鱗が落ちる“井沢史観” 政治評論家 三宅久之(みやけひさゆき)
史上最低の支持率で、何が起きても居直ってきた森内閣も、いよいよ退陣することになった。しかし、そもそもなぜ駄ジャレ好きで、使命感も哲学も持たぬ普通のオッサンが、日本最高の権力者の椅子に坐ることになったのか。 必ずしも最高の人材をトップリーダーに据えたがらず、権力者に権力を握らせたがらず、何事も話合いで物事を決めることを至上とする日本人のメンタリティが、実は聖徳太子の十七条憲法にさかのぼるという“井沢史観”が、歴史上の事件から現代の出来事まで、豊富な例証で解き明かされる。目から鱗が落ちる好著である。