誰のための、何のための、「援助」なのか!?
「まさか、ここまで!」──本書で明かされる衝撃の事実
●103億円のODA施設で、風俗営業ばりのサービス
●日本からの中国向けODAは、積もり積もって総額すでに6兆円
●中国ではエリートでも、日本のODAをまったく知らない
●あくまでも「もらって当然」という中国の高飛車な態度
●工事がストップしたままの世界一のノッポビルに、何があったのか
●日本のODAでインフラ整備、恩恵に与(あず)かるのは英米企業
●日本のODAにタカった大物政治家の子弟たち
●有力者に競ってワイロを差し出した日本企業
●上海に見る戦略なき日本の「マネー敗戦・中国版」
「目の前に広がる巨大な更地の空間を前にして、私が考えこまざるをえなかったのは、ODAの理念とか哲学以前の問題だった。
ODAを、金をばら撒くばかりでちっとも有効活用されていないのではないかという批判は強い。だが、この上海のインテリジェントビルは、ばら撒きですらない。そもそも立っていないのだから。」 (本書第三章「上海の冷たい雨」より)