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インドから見た巨象・日本の底力
象は痩せても象である
ゾウハヤセテモゾウデアル
著者名 アフターブ・セット
在庫なし

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ISBNコード 4396611390
判型/頁 四六判ハード/248頁
価格 1,760円(税込)
発売日 2001/12/04

これは日本をきわめて客観的、かつ正確に見つめた
貴重で愛情あふれる提言である────石原慎太郎

インドに伝わる諺(ことわざ)をご存じですか?
"How much weight can an elephant lose?"──「象が痩せるとしたら、どれほど痩せられるだろうか」。
この諺には「少々のダメージに、へこたれるな」という激励の意味が込められている。巨大で頑健な象も、時には体調を崩し、体重を落とすことがある。しかし、10キロや20キロ痩せたところで、総体としての象の大きさ、力強さは不変だというわけである。
著者は「象」を「日本」になぞらえ、日本にエールを送っている。

日本を立ち直らせる「自信」と「伝統の力」
●高度成長を支えた「忠誠心」、「自己犠牲」、「勤勉さ」は失われていない
●日本は「相談」の社会だ。ひとたび話がまとまれば、驚異的速度で回復する。今は「相談」の最中なのだ
●10年前、経済危機に見舞われたインドがIT先進国になった陰には、「規制緩和」と「高等教育」があった
●日本は過去、知恵と技術によって、明治維新と第二次大戦の二度の危機を乗り越えている。今回の危機も克服できぬわけがない

インドから日本へ、貴重な提言 石原慎太郎
 東京裁判で、唯一、日本の無罪を主張したのはインド人判事であった。仏教はインドで誕生し、今、インド製の映画が日本で人気を呼んでいる。近年、コンピュータ関連産業の躍進により、インドが瞠目(どうもく)すべき経済発展を遂げたのはよく知られたところである。
 そのインドの、日本における代表者がアフターブ・セット大使である。セット氏は、単なる「知日家」ではない。萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)の詩を愛し、自らも詩作を能(よ)くする芸術家であると同時に、政治学、歴史学、法学を修めた学者であり、世界九カ国に駐在した経験を持つ外交官である。それだけに、日本をきわめて客観的かつ正確に見つめる眼(め)を持っている。本書は日本人への、貴重で愛情にあふれた提言である。