殺された天智、そして天武への呪い――
<なぜ、今まで分からなかったのか?>
『万葉集』だけが知っている粛清と暗殺の古代天皇家の暗闘
<万葉秀歌には、隠された「裏の意味」がある(本書に登場する歌)>
あかねさす紫野(むらさきの)行き標野(しのの)行き・・・・・・(額田王(ぬかだのおおきみ))(本文34ページ)
熟田津(にきたつ)に船乗りせむと月待てば・・・・・・(額田王)(本文85ページ)
春過ぎて夏来たるらし白たへの・・・・・・(持統天皇)(本文163ページ)
東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ見えて・・・・・・(柿本人麻呂)(本文167ページ)
磐代(いわしろ)の浜松が枝を引き結び・・・・・・(有馬皇子(ありまのみこ))(本文211ページ)
『万葉集』は単に著名な歌人の秀歌を集めたものではない。
正史である『古事記』『日本書紀』に、記すわけにはいかなかった
暗黒の史実を反映させた、政治的な歌集でもあるのだ。
歴代天皇を初め、為政者たちが歌で暗示する
「血塗られた古代史の真実」とは――
<万葉集が告発する新しい“史実”>
●額田王は「斉明天皇暗殺」に関与していた
●『日本書紀』が歴史から消した三人の天皇とは
●柿本人麻呂は、なぜ処刑されたのか
●抹消された「序文」。誰が、何のために?
●枕詞「やすみしし」には古代天皇家の「本当の名前」が隠されている
●「挽歌」に歌われた、数々の悲劇的な死