「ミスター・ドル」と呼ばれた男
溝口善兵衛前財務官
「35兆円介入」の真相を初めて語る!
史上最大の「円売り・ドル買い」はなぜ、いかに行なわれたのか
<なぜ「財務官」は「通貨マフィア」と呼ばれるのか>
日本が高度成長期にあった1968(昭和43)年、初代財務官は登場した。以後、現在の渡辺博史氏まで17名がその任に就いている。
先進国間の通貨交渉を行なう事務方トップとして「国際担当次官」とも呼ばれ、財務省内では事務次官と同格の存在。
G7(先進国財務相・中央銀行総裁会議)には財務相や日銀総裁と共に出席するが、あまり表舞台に姿を見せず、高度な機密情報を保持することから、「通貨マフィア」と呼ばれている。
<「円・ドル相場」を支配する陰の主役、その正体とは>
●「ミスター・ドル」が初めて語る、三五兆円介入の真相
●初代誕生から三七年、歴代財務官は何をしてきたか
●なぜ彼らが「通貨マフィア」と呼ばれるのか
●市場で囁かれる一ドル=八〇円の可能性
――そのとき財務官はどう動く?
●アメリカの政策に翻弄されつづける日本と、財務官の役割
●金融商品としての「外貨」、その意外な損得勘定