HOME > 書籍 > 祥伝社の書籍 > なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか




なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか
ナゼソノコドモハウデノナイエヲエガイタカ
著者名 藤原智美
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 4396612389
判型/頁 四六判ソフト/232頁
価格 1,540円(税込)
発売日 2005/04/25

『「家をつくる」ということ』の芥川賞作家が戦慄した、
幼児に起きているこの新しい現実。

「四角い川」を描く、「ひとつ、ふたつ」も数えられない、
「三角形」が描けない、「目」をつぶれない、
そして言葉が出ずにすぐ「キレる」……
(忘れてはいけないことはただひとつ。「子どもは手をかけるほどいい子に育つというのは、幻想にすぎない」―本文より)

<「幼児の異変」は静かに、しかし確実に進行している>
こんな腕を描き忘れた絵が、つぎからつぎへと出てきた。
自分が跳び箱を飛ぶ瞬間を描いた子もいた。
画用紙のなかの腕のない子は、
空中浮揚でもするように、
跳び箱の上に体を斜めにして浮いている。
―本文より