「家にある長持(ながも)ちのひとつは、何枚もの古い浴衣が納めてあります。」
『見る美 聞く美 思う美』の著者がおくる、〈あるもの〉を再利用したハンドメイド30選集
ヨーロッパから日本への郷愁をこめて、「手しごと」の温もりを綴る
<こんなものをつくりました。>
「きものの端切れ」でつくりました。→小紋柄の細い端切れをつないだ「証明書入れ」
「和の旅支度」のためにつくりました。→浴衣地の「足袋入れ」
「和の紙」でつくりました。→市松模様の「整理箱」
「アイディア」でつくりました。→リボン編みの「紙ばさみ」
<「手しごと」の材料、〈あるもの〉のひとつは、古い浴衣>
家にある長持(ながも)ちのひとつは、何枚もの古い浴衣が納めてあります。最初は浴衣で、その後は、お寝巻きになったものがほとんどです。裂けやすそうなところを取り除いて、袋をたくさん縫いました。このような古い浴衣は、よく洗ってあっても、不思議と着ていた人の眠りの匂いがしみこんでいます。 はじめに より