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宗湛修羅記
ソウタンシュラキ
著者名 森真沙子
在庫なし

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ISBNコード 4396631413
判型/頁 四六判/416頁
価格 2,200円(税込)
発売日 1999/03/30

「筑紫(つくし)の坊主はどれぞ」─天正(てんしょう)15年(1587),大坂城内での秀吉への初拝眉(はいび)が,博多の若き豪商茶人・神屋宗湛(かみやそうたん)の修羅(しゅら)の始まりだった。天下統一を目前にして,秀吉の目はすでに朝鮮,明(みん)へと向けられていた。出兵の拠点となるべき博多は過去の戦乱で壊滅。宗湛はこれを機に秀吉の庇護(ひご)の下,町の復興を目論(もくろ)む。だが,それ──博多の軍事基地化は,同時に巨利を生む外洋交易を閉ざすことでもあった。出兵回避を画策する博多商人衆は,秀吉を制するべく茶聖千利休(せんのりきゅう)に近づく。だが利休には思いもかけぬ運命が待ち構えていた……。様々な思惑の交錯する茶室の中で,変転する時代の幻を見つめた宗湛が,「茶会記」の行間に記したものとは?絢爛たる桃山の闇に挑んだ,著者渾身の歴史ロマン巨編!