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チャイナ・ストーリーズ
黄土の虹(アンソロジー)
オウドノニジ
著者名 田中芳樹ほか
在庫なし

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ISBNコード 4396631634
判型/頁 四六判/296頁
価格 1,870円(税込)
発売日 2000/02/10

悠久の大地に刻まれた,7つの物語。 森下翠「天鵝」/越が呉に敗れてから3年,越の名臣・范蠡(はんれい)の養女として育てられた2人の美女は,呉越の命運をかけた闘いに巻き込まれていく。 塚本史「趙姫」/秦末,項羽(こうう)を倒した後の劉邦(りゅうほう)は北方の匈奴(きょうど)との闘いに苦しむ。防衛の拠点となった趙の女は訪れた劉邦の寵愛を受けるが……。 狩野あざみ「鶏争」/民間に育ちながら,後に漢王となった劉病已(りゅうへいい)の若き日の冒険。老人が手塩にかけて育てた闘鶏が,ならず者に奪われた。 田中芳樹「徽音殿の井戸」/南北朝時代の宋,皇太子・劉劭(りゅうしょう)は,父親である文亭を弑殺しようと考えていた。王位をめぐる謀略と暗闘を描く。 森福都「香獣」/唐の都・長安の妓老の名妓と,科挙を受けるために上京した秀才との間に秘められた過去とは……。 芦辺拓「北元大秘記」/遣明船の船長として日本から明国に渡った維明(これあきら)は政争に巻き込まれて投獄される。彼が獄中で出会ったのは,"公子(わかさま)"と呼ばれる不思議な青年だった……。 井上祐美子「玉面」/清朝雍正帝の時代,米の不作が続く中,貯め込んだ米の高騰を待って売り渋る商人の馮(ふう)。妓女・湘蓮(しょうれん)は,飢えに苦しむ人々のために一計を案じた。