男が男としての輝きを失ったのは、いつからなのか、なぜなのか?
「鋭い武器(もの)を隠し持つ男に女はときめく」──山口洋子
伝説の愚連隊「安藤組」組長が初めて綴る「抗争と女」の日々
「強い者が勝つ」──混沌のさなか、焼け跡の東京に「安藤組」は颯爽と現れた。率いるのは当年二七歳の安藤昇。既存のヤクザ組織に立ち向かい、戦闘力と経済力を備えた伝説の愚連隊の誕生である。抗争に明け暮れる組長・安藤だが、「英雄、色を好む」の言葉どおり、情事道においても強者ぶりを発揮した。七人の女性と同時に交際したこともあれば、兵役時代は防空壕の中でコトに及んだこともある。ちなみに結婚歴は七回。「拳銃(ハジキ)を抱いて寝るか、女を抱いて寝るか」の日々を過ごしてきた……。
本書は、著者が初めておのれの女性遍歴を振り返り、「男と女」について思いをめぐらせた「ヰタ・セクスアリス」である。