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戦国秘録
白鷹伝
ハクヨウデン
著者名 山本兼一
在庫なし

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ISBNコード 439663207X
判型/頁 四六判ハード/392頁
価格 2,090円(税込)
発売日 2002/04/15

スケールの大きな戦国ロマン。久々に登場した大型新人!
高橋千劔破(文芸評論家)
鷹、鷹匠、信長 誇り高き者たちの対峙と激突
鷹狩りのルーツから鷹匠の細かい技まで見事に描き切った!。
田籠善次郎(諏訪流第十七代鷹師)

信長の小谷城攻めは苛烈を極めた。浅井家鷹匠小林家次は、落城の朝、狼を捕獲する白鷹を目撃する。その白鷹こそ夢にまで見た伝説の『からくつわ』と確信した。それは城と共に果てる覚悟への餞と思えた。だが、運命は激変した。捕らわれの身となった家次に、敵将信長が、「白鷹を捕らえてみせよ」と告げたのだ。信長の真意は何か?家次の矜持が騒いだ。ここに、織田家鷹匠としての思いも寄らぬ人生が幕を開けた・・・。白鷹と鷹匠との誇りをかけた対峙。さらには、国使を自称する韃靼人の鷹使いメルゲン、密かに想いを寄せるお市の方を配し、信長、秀吉、家康と仕えた天下一の鷹匠の生涯を描き切った、一級のエンターテインメント時代大作!

鷹狩りのルーツから鷹匠の細かい技を見事に描く
諏訪流第十七代鷹師 田籠善次郎
神の化身の如き白鷹に命を捧げる鷹匠の姿は、私に夜明け前から日暮れまでひたすら鷹を据えて歩き林間に鳥の声を聴いた、若き日の思い出を蘇らせてくれた。
小林家次(家鷹)は、生きる所以である鷹匠の技術をもって『からくつわ』という名鷹とめぐり会い、また気性の異なる鷹に接するかのごとく、個性の強い四人の大名達に仕える。
誇り高く己の生き方を変えない鷹の純粋な姿には汚れなき心の世界がある。人間はそこに憧れや神の教えを見るのである。モンゴルまで取材にでかけ、鷹狩りのルーツから鷹匠の細かい技まで見事に描ききった山本兼一氏の情熱は家次(家鷹)に劣らないものがあった。