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乾隆帝暗殺
ケンリュウテイアンサツ
著者名 伴野 朗
在庫なし

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ISBNコード 4396632134
判型/頁 四六判/336頁
価格 1,980円(税込)
発売日 2002/09/02

清朝六代皇帝・乾隆帝(けんりゅうてい)に嫁ぎ
悲劇の最後を遂げた西域の美女――。
「香妃(こうひ)伝説」の謎
身体から芳香を発する王妃は、なぜ戦袍(せんぽう)をまとった姿で描かれたのか?

清朝六代・乾隆帝の悲劇は、尊敬する祖父・康熙帝でさえ為しえなかった西城・準部(モンゴル族)の制圧であった――。清の軍勢30万が迫る中、回部(ウイグル族)の実力者ダイチホシャマイは、生き残りを賭け、清と結ぶ策をを考えていた。一方、部族の主流ホージャ・ジハーンは準部と手を組み、徹底抗戦を主張。回部は分裂し、乾隆帝の夢は着実に実現に向かっていた。しかし、満州族が建てた清を倒し漢民族の復活を計る秘密結社「日月会(じつげつかい)」の首領・蓮行は、ひとりの女を最強の「戦士」に仕立て、ある「計画」実行の機をうかがっていた。やがて、ダイチホシャマイは愛する娘を皇帝に嫁がせるという苦渋の決断をしたが……。「清」ともう一つの中国「疆部」を舞台に、「香妃伝説」という歴史の謎に挑んだ意欲作!

「香妃像」
(台北・国立故宮博物院所蔵)
宮廷画家でもあるイタリアの修道士カスティリオーネが描いたとされる香妃の肖像。香妃は乾隆帝が愛してやまなかった西城の王妃である。身体から香しい芳香を発するため「香妃」と呼ばれたという。皇帝に、生涯、心を開かず悲劇的な最後を遂げたという「伝説」が語り継がれている。