猟奇の謎
周到な罠
仰天の推理
文芸評論家
東雅夫先生 御墨付き
「愉しさ無類!欣喜して怪異と戯れ、雀躍と不可思議を弁ずる大東京探偵譚」
探偵小説(ミステリ)の傑作誕生!
明治、大正を経て近代化を遂げんとする昭和初期の帝都・東京
世相、風俗は変わるとも、未だやむことのない奇怪な事件・・・。
見世物小屋に降った死骸、天神(てんじん)坂に出現する髑髏(されこうべ)、老けゆく絵画の中の女、日本橋の上の人間消失、子を喰らう脱衣婆(だつえば)像、博覧会の血塗られた平和塔、荷車の後ろに踊る荒縄――
早稲田の不良書生にして雑誌の種取り記者・阿閉万(あとじよろず)が持ち込む、巷間の珍聞奇聞から選りすぐった「夭都東京」の七事件!
下宿館の大家で"縁側探偵"の「玄翁(げんおう)先生」こと間直瀬玄蕃(まなせげんば)は、サテ、如何にしてその綾を解き明かすのか?
猟奇の謎、周到な罠(トリック)、仰天の推理が冴える"本格"探偵小説(ミステリ)の傑作!
「猟奇の熱情」がハイトーンで漲(みなぎ)る大東京探偵譚(たん)
文芸評論家 東雅夫氏
名は体を表わす、とは佳く云ったもので、物集高音の大東京探偵譚には、懐かしき古俗(こぞく)、驚愕の奇聞(きぶん)の数々を、愛おしむような手つきで蒐集し尽くさんとする「猟奇の熱情」がハイトーンで漲っている。欣喜して怪異と戯れ、雀躍(じゃくやく)と不可思議を弁ずる怪人モズメ一座の凱旋興行は愉しさ無類。サァサ、お代は観てのお帰りィ!