第一次大戦中、地中海の守護神と謳われた第二次特務艦隊の活躍
なぜ、マルタ島に日本海軍を称える碑があるのか?
若き日の山口多聞、小澤治三郎が参加した海軍史上初の後方支援と最後の凱旋
大正六年(一九一七)、山東半島の青島を管理化に置いた日本は、第一次大戦の軍需景気に沸き立っていた。一方、連合国側はドイツ潜水艦Uボートの攻撃に晒され、甚大な被害を蒙っていた。英国は日英同盟に則り、地中海への艦隊派遣を要請、政府は巡洋艦を旗艦に駆逐艦八隻からなる第二特務艦隊を派遣した。艦隊は輸送船団の護衛、さらには被雷艦隊への決死の救出活動を展開、その奮戦ぶりから、いつしか地中海の守護神と称賛の的となっていった…。若き日の山口多聞を主人公に、将兵たちの人間模様、世界情勢の俯瞰を絡めて高らかに謳い上げた日本海軍秘史ロマンの決定版!