いま日本企業に必要なものがここにある
「韓国企業に学ぶ必要などない」という人にこそ、読んでほしい
竹村健一
「囲碁一級が十人集まっても、初段一人に勝つことはできない」という言葉を地で行く人材育成法とは
●軍隊よりも厳しい! サムスンの新入社員教育
●「ビル・ゲイツを3人育てる」天才の作り方
●「地域専門化制度」で作る世界規模の人的ネットワーク
●学歴無視の成果主義と企業倫理向上を両立する方法
●ジャック・ウェルチも認めた「儒教的経営モデル」
●世界中から優秀な人材をスカウトする採用チーム
日本企業が本来の強さを取り戻すために
竹村健一
アジア地域の産業発展が、日本を先頭としながら中国・韓国・その他のアジア諸国に徐々に波及していくという、いわゆる「雁行(がんこう)経済」と呼ばれた体制は、戦後六十年を経て過去のものとなりつつある。特に韓国のサムスンは日本の電機メーカーの業績を凌駕(りょうが)し、世界でも有数の規模と利益を誇る企業となった。
本書はサムスンの強さを、その人材育成を中心に考察したものである。サムスンが「天才的」リーダーを生み出し、そうしたリーダーがその後継者を育てることに成功しているという点で、日本企業が学ぶべきものは多い。