子どもたちは何のために
非行や不登校を起こしているか
神の心が大海原の水のようなものであるとするなら、神はその一滴を親の心に入れられたと言います。子どもが辛く、苦しい思いをしているとき、親は自分の身を投げ捨ててでも、子どもを救おうとします。子の苦しみは、そのまま親の苦しみなのです。
本書で紹介したお母さんたちの体験を思うにつけ、その喩(たと)えが真実であることを実感します。
辛いこと、苦しいことは、私たちへの神の「促(うなが)し」です。私たちの魂が救いを求めているとき、神は深い愛であなたを包みながら「少しだけ生きる方向を変えなさい」というメッセージを送ってくださっているのです。
(著者あとがきより)
プロローグ 神の業は現われる…重石を背負っている人たち
第一話 父親が埋めるべき空白…非行少年の転機となった父の言葉
第二話 亡き娘が贈る母へのメッセージ…一七歳で自ら命を絶ったことにどんな意味があるのか
第三話 母親を変えた二人の息子…不登校、非行の兄弟が母親に与えた気付き
第四話 子どもにも悩む自由がある…失敗する権利を認めて、待ってやれませんか
第五話 暴れる息子からの「恵み」…憎しみの感情とどう向き合うか
第六話 登校拒否への処方箋…初期段階で親はどう対応すればよいか
第七話 人間は不完全でいいです…命に代えて息子が教えてくれたこと
あとがき 神はあなたの名を呼ぶ