なぜ、彼らは職務と国家に身命を捧げたのか!
●単騎シベリア横断 福島安正中佐
●「杉野はいずこ」広瀬武夫中佐
●満州義軍総統 花田仲之助中佐
●遼陽城頭に散る 橘周太中佐
●堂々と銃殺を甘受 横川省三
●第六号潜水艇長 佐久間勉大尉
●インド独立の母 藤原岩市少佐
●中野学校第二期生 柳川宗茂中尉
●ラバウルの名将 今村均大将
日清、日露、そして大東亜戦争において、私たちの父祖は勇敢に戦い、日本人の日本人たる所以を世界に示した。そのことによって、アジア、アフリカの多くの国が覚醒し、白人の支配から脱却した。明治維新と同じように、昭和二十年までのわが国の歴史も誇るべきではないか。
著者「まえがき」より
登場人物たちの言葉
ビルマがこうなったのは、国家の指導者たちが自己の利益と保身のために政権争いにのみに熱中し、忠君愛国の精神が地を払った結果にほかならない。
陸軍中佐 福島安正
われらは日本人である。武運拙く捕らえられたからには、死は覚悟の上である。いかなる極刑をも喜んで受ける。しかしながら日本軍の機密に関することは断じて言わぬ。
陸軍特別任務班員 横川省三
謹んで陛下に白す。我部下の遺族をして窮するもの無からしめ給はらん事を。我が念頭に懸かるものこれあるのみ。
海軍大尉 佐久間勉
日本人は体が小さくて弱いかどうか、今、この場で事実をもって試そうではありませんか。私が貴国(ロシア)軍人中、最も強い方三人と対戦しましょう。
海軍中佐 広瀬武夫
民族を偉大にするものは、困難を克服する精神力であることを銘記すべきだ。悲観や失望なかんずく民族の誇りを失うようなことがあってはならない。
陸軍大将 今村均
独立できた要素の第一は日本軍が植民地政治体制を粉砕したことです。植民地体制の粉砕なくして独立はありえません。第二は日本軍の猛烈な軍事訓練です。日本軍時代の三年半でインドネシア人はすっかり変わったが、こんなに変わったことをイギリス軍やオランダ軍はわかっていませんでした。
元インドネシア国防相 アブドル・ハリス・ナスチオン