「決まり」に縛られず、感性(センス)で着よう!
<第1章>決まりごとなんて怖くない
<第2章>センスはコーディネイトに現れる
<第3章>初心者でも簡単、スマートな着付け
<第4章>お手入れ次第で、着物は美しく蘇る
<第5章>お洒落なお着物を安く買う
<第6章>古着を自分サイズに直す
<第7章>着物美人になる秘訣
<第8章>着物の勉強をして、仕事につきたい
「決まりごと」より自分のセンスで着物生活を
遠藤瓔子
テレビや映画や本の中でしか“着物”というものを見る機会がない人たちでも、手頃な値段の古着なら買えると、憧れの着物生活に入っていきます。ところが、着物には長い歴史や文化があり、ただの衣服にもかかわらず、なにやら約束ごとや決まりごとのようなものがあり、洋服のようには自在にお洒落ができないと知るのです。
多分、着付け学院やお茶の席やおばさんたちの話の断片から聞き齧(かじ)るのでしょう。ほとんどはピンとこないものばかりで、納得できずに首を傾(かし)げるわけです。
無理もありません、気候も生活様式も変わってしまった現代では、日常着として着物が着られていた何十年も前のルールなどは通用しなくなっているのです。
そういうときはどうするか。いちばんいいのは、みなさんの感性で判断して、センスで着こなすことです。(著者まえがきより抜粋)