着物一枚を帯で着分ける
母娘で着回す
タンスに眠る“お宝着物”のコーディネイト術
きものであそぼ[mini]
大人になっても着られる子供用の着物
******ポップに品よく!******
<コーディネートの全てがわかる>
●人気の小紋、紬を大正ロマン風に
●夢二・華宵・淳一のモデル“ファッション・チェック”
●おばあちゃんの着物を現代風にアレンジ
●季節感を取り入れる着こなし方
●この季節には、この下着
●着物美人に見えるメイク
●新潟十日町の着物に注目
●京都・鎌倉――昔着物ショップ
●手作り小物でチープ&シック
●小物の選び方、合わせ方
●大人の着物を切らずに子供用に直す
●激安“着物スーパー”でお買い物
●著者お墨付き“着物のアフターケア処”一覧
昔の着物を買うのは、安いからばかりではない、柄や配色が、現在の着物とは比べ物にならないほど上質で深みがある、しかも意外にポップと若い人たちは見抜いています。取材に来るメディア関係者は、着物のことなど何も知らない人たちばかりですから、この点についての説明には、ポカーンと口を開けて聞いています。
ふーん、そんなものなのか、日本の文化の認識度はどうなっているんだろうと、彼等を見て少し気落ちします。誰も、そうそう、昔の着物のほうが質がよかったですよねえ、なんて頷きません。誰ひとりとして、です。
こうなるとこちらも、からかっても気付くまいと、「どこで着物を着ているのか」という質問には、ああ、そうですね、ま、古着を着る秘密の花園みたいな会がインターネットでできているんですよ。闇夜に着物着て墓場に集まって盛り上がります。なんてことを言ったりします。
しかし中には、それってオフ会のことですね、私もぜひ参加したいですと、身を乗り出す記者さんも出てきます。どうしても秘密を探りたいらしいのです。仕方ないから、私がオフ会を開いて呼ぶとやってきて数時間を過ごすのですが、終わる頃にはどうでしょう、すっかり着物にはまってしまっているのです。(著者「まえがき」より)