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この世の全部を敵に回して
コノヨノゼンブヲテキニマワシテ
著者名 著/白石一文
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ISBNコード 9784093862110
判型/頁 四六判/146頁
価格 1,050円(税込)
発売日 2025/09/06

白石一文が問う、00年代「人間失格」の書

 自分はなぜ、生まれたのか。自分が生まれることにどのような意味があったのか。自分は一体どんな役割を背負ってこの世界に誕生したのか――。村上龍をはじめ高い評価を得て小説家デビューを飾った「一瞬の光」以降、一貫して「人が生まれ、生きることの意味」を問い続けてきた白石一文氏が、「妻も子も愛さない」と言い切る53歳の男の手記のかたちで、剥き出しの言説約二百枚を綴った覚醒の書になります。安易な文脈で語られる「霊的なもの、神々しいもの」、個人同士の繋がりの強い縁(よすが)となる「愛」などを明解なエピソードを交えながら否定し、世の中にまことしやかに流布されている「社会の仕組み」のようなものを作り替えるような気概のもとに書き記されています。