日本初の本格自転車山岳レース小説!
世はまさに空前のロードバイク・ブーム。されど……。自転車で峠に登る……容赦のない疲労困憊……いったい何が楽しいのか? 死ぬほど苦しくても、彼らはペダルを漕ぐのを止めない。長い坂を登りつめた果てに何があるというのか? その面白さに取り憑かれた作家が自らの体験を元に、愛すべき“坂バカ”たちのドラマを鮮烈に描き尽くした。待望久しい日本初の本格ヒルクライムレース小説。本書はスポーツ冒険娯楽小説であると同時に、坂バカたちそれぞれの人生の疲れと傷みが、歓喜に満ちた癒しに変わっていく魂と肉体の再生の物語でもある。