全盲のソプラノ歌手、塩谷靖子の半生記。
全盲の声楽家、塩谷靖子が瑞々しいエッセイで綴る自らの半生記。失明前の思い出、8歳で失明した頃のこと、盲学校での生活、初恋、数学に魅せられ東京女子大学に入学してからの学生時代、大学卒業後日本初の盲人プログラマーとして点字変換ソフトの開発を成し遂げたこと、その後の結婚、子育て。そして、幼い頃からの夢だった声楽を42歳から始め51歳にして日本で代表的な奏楽堂日本歌曲コンクールに入選を果たし、その夢を実現するまでの著者の「寄り道人生で拾った」数々の宝を静謐(せいひつ)な文章で綴っています。その他バードリスニングを愛し、観葉植物を育てながら指点字の普及にも努める著書の姿勢は、人生を諦めない、挑戦するから面白いということを我々に伝えてくれるのです。