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小学館文庫
柝の音響く めおと旅籠繁盛記
キノオトヒビク メオトハタゴハンジョウキ
著者名 著/千野隆司

在庫あり

※在庫について
ISBNコード 9784094074529
判型/頁 文庫判/288頁
定価 726円(税込)
発売日 2025/04/04

貧乏旅籠、背水の陣!元無宿者、奮闘の物語

貧乏旅籠、背水の陣!大金二十一両の返済期限は、わずか二ヶ月後!
稼がねば、ふたりの居場所は奪われる。起死回生の一手は、困難必至の芝居興行!?
元無宿者が奮闘する、再生の物語!

板橋宿の貧乏旅籠・松丸屋は、宿丸々か一人娘のお路を奪われる危機にあった。蕨宿をしきる駕籠屋・岩津屋に借りた二十一両の返済期日が二ヶ月後に迫っていたのだ。
そんな時、お路に助けられて以来松丸屋に身を寄せる元無宿者の直次は、客から大金が動く芝居興行の話を聞く。返済のためには板橋宿に宮地芝居を呼ぶしかない──腹を括った直次だが、場所の確保、一座の誘致、金子集めに客集め、難問は山積みだ。それでも居場所をくれた松丸屋のため、直次は皆と力を合わせ一つずつ事を進めてゆく。
やがて、そのことを良く思わない連中も動き出し……。
【編集者からのおすすめ情報】
「おれは一万石」シリーズ著者が描く、人情光る人と宿の再生物語です。

「柝(き)」とは拍子木のこと。
芝居の幕の開け閉めの際に「チョンチョン」とならされる、あれです。
まったくの素人である直次や旅籠「松丸屋」、そして板橋宿の仲間による芝居興行は、難問の連続。
前金に30両、設営に22両、細かいところでいうと一座と交渉するための手土産、桐箱入りの羊羹に銀十匁……莫大な資金も必要になります。
果たして無事に柝の音を聞くことはできるのでしょうか?
そして、松丸屋の運命は。
ぜひお楽しみください。



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