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小学館文庫
山ぎは少し明かりて
ヤマギワスコシアカリテ
著者名 著/辻堂ゆめ

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ISBNコード 9784094075250
判型/頁 文庫判/432頁
定価 935円(税込)
発売日 2025/12/05

女たち、記憶の湖へ還る。

佳代、千代、三代の三姉妹は、瑞ノ瀬村に暮らしていた。大切な人が戦地から帰ってくる日も、結婚式を挙げた日も、家で子を産んだ日も、豊かな自然を讃えた山々の景色が、佳代たちを包み込み、見守ってくれていた。しかし、村にダム建設計画の話が浮上する。佳代たちの愛する村が、湖の底に沈んでしまうという。佳代は夫の孝光とともに反対運動に身を投じるのだが──。
定年退職まで営業部で忙しく働く佳代の娘・雅枝。海外留学先で「適応障害」になり、1ヶ月と少しで実家に帰ってきてしまった孫・都。彼女たちの瑞ノ瀬への想いはまったく異なっていた。
いま最注目のミステリ作家・辻堂ゆめが、壮大なスケールで描く懐かしい日本の「故郷」。変わりゆく時代を生きる三世代の女性をつないだ感動作を、満を持して文庫化!
【編集者からのおすすめ情報】
辻堂作品を愛読する、いきものがかり・水野良樹さんによる巻末解説にもご注目ください!