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ビジネスマンが泣いた「唐詩」一〇〇選
ビジネスマンガナイタトウシヒャクセン
著者名 佐久 協
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 9784396110659
判型/頁 新書判/232頁
価格 836円(税込)
発売日 2007/04/20

杜甫の李白の気持ちがわかる。
いちばん読みやすい!
「高校生が感動した『論語』」が大好評。
佐久先生の辞書なしで最後まで読める名作漢詩選

<現代語でよみがえった、唐代詩人たちの情感(本文より)>
「ノロシは毎日上がるのに、家族の便りはパッタリだ」杜甫(とほ)
「見ろ この白髪の長さを。これだとて、おれが喰らった悲哀の底には届くまい」李白(りはく)
「今さら出世を望んじゃいない。定年までを指折り数える今日この頃さ」包何(ほうか)
「おれは都会に生きてはいるが、二十(はたち)で心は棺の中」李賀(りが)

■あらためて噛みしめる唐詩の味わい
「国破れて山河在(あ)り」「昔聞く洞庭の水」「白髪三千丈」……。
古来、誰もが暗誦した唐代の名詩。その作者たちは、多くが科挙の合格者であり、青春の輝きを謳歌した。しかしまもなく世知辛い現実に直面して、エリートだった自分もまた敗者であるということを知った。酒食に憂(う)さを晴らし、友と別れ、旅情に涙し、望郷の念に胸を焦(こ)がしながら、詩作にわが身の哀歓をぶつけたのだ。 当時の詩人たちの心情が、現代日本人のそれと何ら変わらないのに驚かされるだろう。本書では、字句や文法の吟味は横において、詩本来の内容やリズムを肌で感じられるような訳を試みた。
高校生の時分、ただ小難しいだけだった唐詩が、見事な訳文でここに生き生きと甦(よみがえ)った。