イッセー尾形の名演出家が教える「人をひきつける」極意
やっぱり、沈黙は金!
過剰なおしゃべりは逆効果
「間」と「沈黙」の効用を、もう一度見直そう!
●「間」のない人の話は、息苦しいだけ
●相手のためを思ってしゃべるほど、相手の負担になる
●聞き手は、「話の内容」より「話し手の状態」を見る
●「困ること」を受け入れれば、会話はうまくいく
●「話し方のレッスン」よりも、「間に腰を据える訓練」を
●こちらから話しかけない――困っている人との会話のコツ
●「自分の話」を面白おかしく話せるのは、プロの芸人だけ
●自分ではなく「他人」に目を向けてみる
●「話を聞き流してくれる人」はありがたい
●「言おう、言おう」と準備した言葉は、手垢がついている
<「話し方」なんて、勉強しなくていい>
お笑い芸人を真似て過剰にしゃべる人がいる一方、内気な引きこもりの人も増えている。実はその根っこは同じで、「コミュニケーションの強迫観念」と「自分へのこだわり」が横たわっている。うまく話さなきゃ、人をひきつけなきゃ、と思えば思うほど、空回りしていく会話。そんな焦りは捨てて、「間」と「沈黙」に腰を据えてみる。自分の話をするのではなく、他人の話をしてみる。そうすれば、人づき合いはぐっと楽になるし、深くなる。たとえば、家庭内の風景を思い出せば、互いに話を聞き流しながらも、間と沈黙で会話をしているのがわかる。――イッセー尾形とコンビを組んできた名演出家が教える、古くて新しい、日本人のコミュニケーション論。