論語、老子、荘子、史記、十八史略、三国志……
人類の叡智、歴代の名文をいま一度、声に出して読んでみよう。
【本書の内容】
序 章 魅惑の漢文ワールド
第一章 漢詩・唐詩の名作選
第二章 『論語』の名文
第三章 老子、荘子、韓非子の名文
第四章 兵法(孫子と呉子)の名文
第五章 『史記』の名文
第六章 『三国志』の名文
第七章 『十八史略』の名文
第八章 「故事」と「成句」の名文
■自分を見つめるきっかけとなる智恵の宝庫
漢文は江戸時代、庶民の教養だった。理屈は抜きで、まず言葉、それも音声の流れとして聴く。おおざっぱに言えば、意味はその時わからなくてもいい。まず、声に出して復唱し、暗記する。最近、声に出して文を読むことがブームであるが日本人は素読を通して、昔からやっていたのだ。本書は、有名な漢文から声に出して読むと流れるようなリズムをもつ漢詩までを集めた。漢文は人類の叡智の宝庫である。今こそ、古典を振り返り、もういちど自分を見つめるきっかけになれば幸い、と著者はいう。また、本書は論語、史記、三国志、十八史略、菜根譚、孫子、呉子、老子、荘子などを網羅した漢文の格好の入門書でもある。