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――日本野球は、もう超えたか
メジャーの投球術
メジャーノトウキュウジュツ
著者名 丹羽政善
在庫なし

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ISBNコード 9784396111069
判型/頁 新書判/208頁
価格 814円(税込)
発売日 2008/03/27

松坂は、なぜ「100球制限」を受けたのか??
PAP[ピッチャーズ・アビューズ・ポイント](投手酷使度)
という新しい「メジャーの常識」を知っていますか?

「ピッチャーとは、そんな生きもの。でも、そういう生きものだから、あそこで投げられるんですよ」
城島健司(マリナーズ捕手)

■苛烈(かれつ)な競争社会を生き残る術(すべ)
 メジャーは極端な「データ主義」の文化。それは、日本人もあきれるほど細かく、多様だ。与えられたデータによらず、我流を通して失敗した者は、当然のことながら、責任を負わなくてはならない。
 とはいえ、データばかりに頼っていては、ライバルと差がつかない。メジャーは、日本野球以上に苛烈な競争社会でもある。
 ここで、もうひとつの文化、「個人主義」が頭をもたげてくる。競争を勝ち抜いてきた投手たちは、基本的に「変人たち」といえるだろう。球種・投法の創造から、奥の手にいたるまで、彼らは命がけで生存するための個性を磨いた。
 データ主義と個人主義――この一見して相反する価値観が、激しくせめぎあうところに、メジャー・ベースボールの真の奥深さがある。