なぜ、寿司屋の板前はネクタイをしているのか
【本書から】
◎なぜ、スチュワーデスの制服が一番なのか
◎制服文化は思考を停止させる
◎バブル時代は、制服のカンブリア紀
◎賞味期限つきコスチュームだからこそ意味がある
◎日本のナースウェアは今や絶滅種?
◎ナースウェアにブランド効果はあるのか
◎学生服はなぜ安くならないのか
◎リカちゃんは「あるべき学生像」を具現化する
◎お受験ファッションは、ママの制服!?
◎スキンケアの白い制服、メイクアップの黒い制服
◎楽しい制服、悲しい制服、情けない制服
Etc.
■摩訶(まか)不思議な魅力──制服の世界
制服って会社員だけのもの? いいえ、日本ではそんなことはありません。お受験ママも、寿司屋の板さんも、学生サークルも、みんな制服が好き。制服を着て、その役になりきっているのだ。
わが国では制服は制度であり、文化である。制服を着ていれば安心でき、仕事がはかどり、顧客も喜ぶとされている。でも、それはなぜなのだろう。よその国でもそうなのか。日本だけの現象なのか。
制服を通して日本人を知るべく、制服の世界を徹底取材した本書は、日本人のコスプレ志向に注目する。役を演じるのが好きな国民にとって、とても便利な道具なのだ。制服を通して考える、ユニークな日本論!