山口瞳、大川慶次郎、宮城昌康、大橋巨泉、本田靖春、安部譲二、浅田次郎が教えてくれた馬券の極意
<目次より>
第一章 私の競馬遍歴
第二章 真剣を抜きあった競馬勝負・山口瞳
第三章 カミソリといわれた名馬券師・宮城昌康
第四章 大橋巨泉と寺山修司――競馬にもの申した人たち
第五章 一緒に駆けた――競馬紳士録
第六章 「All the way!」――本田靖春
第七章 人生に大事なことはすべて競馬場にあった
第八章 横着者の馬券術
■だから競馬は面白い!
人はなぜ、かくも競馬に熱中するのだろう。
競馬を始めて40数年の著者が試みた数々の必勝法の思い出は、競馬が一番熱かった時代を偲(しの)ぶよすがでもある。
大人になるために必要なことがすべてある場所――それがパドックだ。当たった、ハズれたの一喜一憂だけでなく、競馬場とは、馬と人、人と人との出逢いの場であり、興奮と失意の渦中で自分の存在をあらためて知る場所でもあるのだ。
長い編集者生活を通して、著者は競馬場を舞台に数多くの作家と付き合い、競馬関係者との親交を深めていった。彼らはみな、競馬に熱い思いを抱いて通いつめた、競馬場のヒーローだったのだ。競馬場で身につける「大人の流儀」がここに!