人は一体、何から学ぶのか
雑司ヶ谷下水道事故、イージス防衛秘密流出事件、三井物産DPFデータ改竄事件、シンドラーエレベーター死亡事故、加ト吉循環取引事件、赤福不適正表示事件……
重大事件・事故の分析と解決法を探る!
第1章 危機管理の盲点
「マニュアルどおり」の危険性
第2章 空洞化したコンプライアンス
成果主義が誘発した企業不祥事
第3章 特殊な業界構造に起因する不祥事
売り上げ至上主義の組織文化
第4章 歴史に学ぶ視点
本質を見極めるために
■“不祥事のあと”をどうするかが問題だ
「組織行動」シリーズの第3弾。なぜ、不祥事や事故が起きたのかを独特の視点で、徹底的に分析し、解決の糸口を明かす。今回は「雑司ヶ谷(ぞうしがや)下水道事故」「海上自衛隊イージス防衛秘密流出事件」「三井物産DPFデータ改竄(かいざん)事件」「シンドラーエレベーター死亡事故」など9件の事例をあげて解説する。特に、三井物産は不祥事のあと、改竄の経緯を小冊子にして全社員に配り、回収された器材を研修室に展示して戒(いさ)めにするという、まさに「不祥事を財産」にしている。組織人として見習うこと大である。