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「スーパー名医」が医療を壊す
スーパーメイイガイリョウヲコワス
著者名 村田幸生

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ISBNコード 9784396111878
判型/頁 新書判/216頁
価格 836円(税込)
発売日 2009/11/30

Dr.コトーも、医龍も、最上の命医も、何も分かっちゃいない
医療崩壊、これが現場の答えだ!
ごく普通の一勤務医が唱える「医療崩壊を止める究極の方法」とは

深刻化する医療訴訟、産婦人科医の激減、医者の超過勤務、新旧研修医制度の矛盾、地方医療の危機、救急医療の崩壊、医者と患者の相互不信、「医者性悪説」の蔓延、高齢者医療の現実と今後

現場から「医療崩壊」を考えるための6章
第1章 『白い巨塔』の財前教授は、なぜ訴えられたのか
――医者から見た医療訴訟と医療ドラマ
第2章 「スーパー名医」幻想が医療を壊す
――医者に求められる「技術と心」のジレンマ
第3章 新研修医制度はどこへ行く
――僻地に誰も行かなくなった本当の理由
第4章 医者だけは過労死しても、かまわない?
――救急医療はなぜ崩壊したか
第5章 誰がつくった「医者性悪説」
――なぜ、これほど不信感を持たれるのか
第6章 高齢者医療の理想と現実
――医者から見たあるべき「ご臨終」の姿とは

■一勤務医による「医療崩壊を止める法」とは
わたしは名医ではないが、(たぶん)ヤブ医者でもない、どこにでもいる平凡な一勤務医にすぎない。
だが、医療崩壊を止めることができるのは、有名な大学教授や医療評論家でもなければ、「神の手」を持つ名医でもなく、医者の大部分を占めながら特に名を知られることもなく、日々患者さんと接している普通の医者たちである。
なぜなら、患者の思いを一番近いところで見聞きし、彼らの不満不信の実態を一番よく分かっているのは、ほかならぬ現場の勤務医たちだからだ。