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―親鸞をめぐって・「私訳歎異抄」・原文・対談・関連書一覧
歎異抄の謎
タンニショウノナゾ
著者名 五木寛之

在庫あり

※在庫について
ISBNコード 9784396111885
判型/頁 新書判/224頁
価格 836円(税込)
発売日 2009/12/15

親鸞は、本当は何を言いたかったのか?
『歎異抄』に「噛む(か)まれる」という希有の体験!
「噛むか」、「噛まれるか」、それが問題だ!
『歎異抄』をめぐる異色の提言。

本書の内容………………………
■謎にみちた歎異抄
   ドストエフスキーと親鸞
   心の闇を徹底的に見つめる親鸞
   「罪業深重の凡夫」
   歎異抄は希有のヒューマンドキュメント
   謎にみちた『歎異抄』
   いつ、誰によって、つくられたのか?
   著者が託した悲痛なおもいとは?
■私訳歎異抄
■歎異抄・原文
■親鸞の声を聴く 対談 五木寛之×川村湊
   デラシネと運命
   小説『親鸞』の執筆にあたって
   なぜ親鸞が「ワテ」と言うのか
   語られた言葉にこそ
   唯円と蓮如というフィルター
   親鸞の真実はグレーゾーンに
   和讃の情感
   「宿業」を乗り越える――マイケルとアリの場合
■『歎異抄』関連書一覧

■なぜ、いま、『歎異抄』なのか(著者のことば)
『歎異抄』には、数多く、というより、数限りない入門書や解説書があります。それぞれ真摯な思索と、感動にみちた本ばかりです。
しかし、肝心なところが、どうしてもわからない。だぶん自分に問題があるのだろうと諦めながら、いまひとつすっきりしない。まま、日を重ねてきました。
『歎異抄』には、人の心をぎゅっと素手でつかむような魅力があります。しかし、くり返し読むたびに、わからなくなってくる不思議な本でもあります。
一度そのあたりを正直に検討してみたい、と考えたのが、この文章を書くことになったきっかけです。