石見銀山がなかったら、世界史はどう変わったか!
小さな銀山が世界に果たした驚くべき役割とは?
なぜ、当時の全世界産出量の3割の銀が取れたのか!
序章 石見銀山は、今
――自動販売機の見当たらない古い町並み
第一章 金銀王国ジパング
――黄金の国「ジパング」は本当だった。
日本は、金も銀も有数の産出国だった。
第二章 日本と世界の大航海時代
――計り知れない石見銀山の役割
第三章 なぜ日本の外来語にはポルトガル語に由来する単語が多いのか
第四章 石見銀山を支配した謎の豪商・神屋(かみや)家
終章 石見銀山とポルトガル
■石見(いわみ)の銀が、なぜ世界史を変えたのか
世界遺産、石見(いわみ)銀山は室町―江戸初期の最盛期、世界の銀の3分の1を算出し、その銀山町は狭い山間部に20万の人口を擁したという。6千トンともいわれる石見銀山の大量の銀のため、世界の銀の値が下がったとされているほどだ。
石見銀山には、未だ謎が多い。なぜ、途方もない量の銀が国外へ流出したのか。採掘に当たった大久保長安(おおくぼちょうあん)の一族は、なぜ根絶やしにされたのか。なぜ、急にポルトガル人は弾圧されたのか……。
著者は、古文書にあたり、各地を調査し、小さな銀山が世界史にはたした偉大な役割を解きあかす。
「もし、石見銀山がなかったら」――もう1つの驚きの世界史!