なぜ変われないのか?!
日本の政治をリセットする異色対談!
●本書の内容
第一章 変われない組織では、何が起こっているか
負けた自覚なし
第二章 ルールとは何か――決めごとを変えられない日本人
ルールを変えたがらない人の理由
第三章 「共存共貧」で縮んでいく日本
敗者を弱者に仕立てる社会
第四章 民主政治の崩壊過程
民主主義なんだから、ちゃんと数を数えろ
第五章 個人の戦いが組織を変える
執行部批判はどこまで許されるか
第六章 野党力――負けと向き合う力
負けるからこそ、新しいものをつくることができる
■自民党は、衰退する日本の縮図
日本中がとてつもない閉塞感(へいそくかん)に支配されてから久しい。過去の支配者や勝ち組たちは退(の)かず、新しい人や仕組みが登場できない。会社も、役所も、ありとあらゆる組織が、変われないでいる。このままでは、競争に勝ち残れず、もはや亡びるしかなくなるだろう。
自民党は、そんな日本の不全組織の代表である。変化を恐れる人たちが手を組み、予定調和がはびこる。ポストが濫発(らんぱつ)される。目が組織の外側に向いていない。組織の自浄作用には期待できない末期段階である。
そんなとき、実際の変化を引きおこせるのは、個人の意志と行動の力だけしかない。不全の原因に立ち向かい、これを突破していく個人の戦いだ。