これぞ最強のパワー・スポット!
知られざる古墳王国・東京の全貌
古代に想いを馳(は)せる歴史散歩の醍醐味!
近郊7県の驚きの古墳群もあわせて紹介
はじめに……大塚初重
序章 古墳の基礎知識
古墳とは/前方後円墳/巨大古墳/東京の古墳etc.
1章 都心の古墳
港区/品川区/台東区/北区/文京区/板橋区/練馬区の各古墳
2章 東京低地の古墳
足立区/荒川区/葛飾区の各古墳
3章 多摩川下流域の古墳
大田区/世田谷区の各古墳
4章 多摩川中流域左岸の古墳
狛江市/調布市/府中市/国立市/三鷹市/東久留米市/立川市の各古墳
5章 多摩川中流域右岸の古墳
多摩市/日野市/八王子市/あきる野市/町田市の各古墳
6章 東京近郊の古墳
埼玉県/神奈川県/千葉県/群馬県/栃木県/茨城県/山梨県の各古墳
■スカイツリー聳(そび)える首都東京は古墳の宝庫だった!
「東京に古墳なんてあるの」と多くの人が疑うが、芝公園内の東京タワー近くには全長125メートルもの大型前方後円墳の丸山古墳が静かに眠っている。映画で馴染みの深い「男はつらいよ」の舞台となった東京葛飾(かつしか)の柴又八幡神社古墳の調査は、東京低地に古墳はないという常識を破って横穴式石室を確認し、さらに人物埴輪の存在まで明らかにした。
古墳は何も語りはしないが、古墳について学び考え始めると、古墳は懸命に語り始める。葬られた人や古墳造りに参加した人たちの息づかいも感ぜられるかも知れない。本書は東京の古墳を訪ね歩くだけのガイドブックに終わらず、温故知新の境地に浸りながら、古代家族の心や姿まで想い入れることのできる歴史書でもあると思う。
(大塚初重「はじめに」より)