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世界に誇るべき“究極の創意工夫”
日本の鯨食文化
ニホンノゲイショクブンカ
著者名 小松正之

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ISBNコード 9784396112332
判型/頁 新書判/240頁
価格 858円(税込)
発売日 2011/05/31

「クジラって、食べていいの?」
一度も食べたことのない日本人が増えている。

日本人は、クジラ一頭を残さずまるごと食べてきた!
【畝須(うねす)】───→鯨ベーコン
【蕪骨(かぶらぼね)】─→松浦(まつうら)漬
【皮】─────────→コロ
【小腸】────────→百尋(ひゃくひろ)
【尾(お)びれ】────→さらしくじら

■鯨食は、日本人が誇るべき文化
学校給食から「クジラの竜田揚げ」が消えて久しい。鯨肉の供給量は、反捕鯨勢力の圧力で激減し、すっかり高嶺(たかね)の花となった。一度も食べたことがないという日本人が増えている。
私たちは古来、食べることを前提にクジラを捕(と)ってきた。皮も内蔵も軟骨も、一頭を余すところなく食べる。江戸時代に、80種以上の部位を解説した料理本が書かれていたほどだ。なにより愛着と敬意をもってクジラに接してきた。こんな優(すぐ)れた食肉文化は、世界を見渡しても他にないだろう。
固有の食文化こそが、民族性の基本である──。途絶(とだ)えさせることなく、後世に伝えなくてはならない。