2007年日本シリーズ第5戦
完全試合目前の投手降板
落合監督の判断は正しかったか?
セイバーメトリクスによる統計学的分析で見えてきた真実
本書の内容
◎ヒットエンドランは本当に得点確率を高めるか?
◎「左打者に左投手」に根拠はあるか?
◎「2ストライクの後は1球外せ」は正しいか?
◎「ホームランバッター」は4番か、3番か?
◎エースにエースをぶつけるのは得策か?
◎先頭打者に4球はヒットを打たれるより悪い?
……など
MLBで浸透している「セイバーメトリクス」とは
──野球における戦略や選手の評価を統計学的に分析する手法
■まことしやかな「セオリー」は、本当に正しいか?
野球中継を見ていると、「9回裏ノーアウト・ランナー1塁、ここは手堅く送りバントでしょう」といった解説をよく聞く。だが、統計学的な観点からは、送りバントは明らかに“損な”作戦である。
アナウンサーや解説者が、まことしやかに述べる「野球のセオリー」。しかし、それらの戦術やプレーには、はたして合理的な理由があるのだろうか。こうした疑問に、統計学的な観点から答えようとするのが、本書で紹介する「セイバーメトリクス(野球統計学)」である。従来の「勘」や「感覚」に支えられた常識を覆(くつがえ)す意外な「真実」が、データから見えてくる。