日本人が誰も知らない事実
なぜ加藤清正は、朝鮮の王子から礼状をもらったのか!?
長屋王(ながやおう)、北条時宗(ほうじょうときむね)、徳川慶喜(よしのぶ)、貞明(ていめい)皇后、佐久間艦長……
末代まで語り継ぎたい品格ある人物と行ない
【本書の目次から】
序章 博愛精神とは何か
1章 佐久間艦長の遺書
2章 加藤清正と朝鮮二王子
3章 長屋王と鑑真を結んだ糸
4章 北条時宗、円覚寺建立の秘密
5章 天照大神にみる日本的精神の原点
6章 光明皇后と「千人洗垢伝説」
7章 貞明皇后の和魂
8章 徳川慶喜と明治天皇
9章 一般人による博愛精神の発露
■古来受け継いできた日本人の精神
沈没して望みの絶えた潜水艇の中で、状況報告と関係者へのお詫びと感謝を、最期まで手記に書きつけた佐久間艦長。地元民にとらわれた朝鮮の二人の王子を手厚くもてなし、ソウル郊外の廟堂(びょうどう)に祀(まつ)られた加藤清正。鑑真の渡日を決意させた長屋王の一つの行ない。遭難したトルコ艦エルトゥールル号の乗組員を救助し、献身的に介護した紀伊大島の住民。
敵味方、身分、国籍の違いを超え、無私の行為に身をささげた感動のエピソードを通して、日本人が古来受け継いできた「博愛」の精神が、いまに甦(よみがえ)る。