眺めて楽しむ「富士山」学
[問]次のうち、実際に富士山が見えるのはどこでしょう?
(1)八丈島
(2)銚子ポートタワー
(3)苗場山
答え───3地点とも富士山が見えます
【本書の内容から】
●富士山の見える最北の地は福島県・二本松市
●箱根の湯からは、けっして見えない
●山の上からしか見えない長野県
●東京の中央区・台東区・墨田区・北区…地面から見られない区
●北斎『冨嶽三十六景』の「桶屋富士」は富士山ではない
●『冨嶽三十六景』「凱風快晴」の赤富士は、静岡側か山梨側か
●『冨嶽三十六景』「甲州三島越え」の巨木は何を隠した?
●下りの東海道新幹線で左側に富士山が見えるのはどこ?
●東北新幹線も富士山が楽しめる
●山手線からの「車窓富士」が消えてしまった
●ここが東名高速と中央高速のビューポイント etc.
■「富士山」を見ることに、とことんこだわった本
富士山が見える東の端(はし)は銚子。南の端は八丈島で、西の端は和歌山県色川(いろかわ)富士見峠。では、富士山が望める最北の地は? 福島県二本松市から富士山が見えると確認されたのは近年のことで、ここより北では報告例がない。
どこからどのように富士山が眺められるかを研究しつづけた著者は、全国20都府県のビューポイントをくまなく調査し、ついに富士山可視マップを作り上げた。
また、都内各地の路上から見られる富士を次々と発見。北斎の『冨嶽三十六景』に描かれた富士の秘められた謎の解明にも挑む。さまざまな「富士見」を通じて、富士山に情熱を注いだ日本人の姿が立ち現われてくる!