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放射性廃棄物の憂鬱
ホウシャセイハイキブツノユウウツ
著者名 楠戸伊緒里
在庫なし

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ISBNコード 9784396112691
判型/頁 新書判/240頁
価格 858円(税込)
発売日 2012/03/02

脱原発でも、継続でも先送りは許されない重い課題
10万年先まで、絶対安全に格納せよ!
日本は、どうするつもりなのか

人類が背負った原罪
はたして、解決法はあるのか?
原発を一度でも稼働させると、必ずゴミが発生する。
それが放射性廃棄物だが、
高レベルのものは、放射能が安全な基準まで下がるのに
10万年以上かかる。
それまで、絶対安全な状態で格納しておかなければならない。
はたして、そんなことが可能なのか。
世界各国は、どのように取り組んでいるのか。
そして、日本はどうなのか。

■人類に残された「重い遺産」
仮に原発を全廃したとしても、なお絶対に解決しなければならない問題が残る。それは、放射能を帯びた廃棄物の処分問題だ。なかでも高レベル放射性廃棄物は、放射能が安全なレベルに下がるまで10万年以上かかる。
現在のところ、きわめて安定した地盤の地下深くに格納するのが唯一の解決法とされているが、実際に候補地を決める段になると、地元から強い反対が起こり、頓挫するのは日本に限らない。
こうした中、フィンランドが格納場所を決定し、処理作業に入ることを公表した。だが、10万年間、本当に放射能が漏れることなく、安全な状態で保たれるのだろうか。そして、日本はどうするのか。